バローシティ研究所の前、ユノが軽やかに振り返る。

「じゃあね! またどこかで会おうね!」

明るい笑顔を見せる彼女に、シュンは短く「うん! ありがとう!」と返した。

ユノを見送り、シュンは研究所の中へと足を踏み入れる。

「おおっ、シュン! 無事だったのか!?」

研究所に入るなり、ヌノイが駆け寄ってきた。

「まぁな」

そして、シュンは目の前の二人に気づく。

研究所の主・トシキ博士と、見知らぬ少女。

「いやー! 君がシュンくんか! ヌノイくんから話は聞いているよ!」

白衣をはためかせながら、博士は屈託のない笑顔を向けた。

「……よろしく」

「リオンよ。まぁ、よろしく」

少女――リオンが肩をすくめながら自己紹介をする。

そのとき、シュンの足元にいたケロマツが小さく鳴いた。

「ケロ!」

ヌノイとリオンが目を見開く。

「え、お前なんでケロマツなんか連れてるんだ!?」

「うちの研究所から逃げ出したケロマツじゃないか!」

博士は驚いた様子でケロマツを見つめる。