【ファントム団アジト】

静まり返ったファントム団のアジト。ダークな雰囲気の部屋の中央に立つのは、一人の謎の男——ファントム団のボス。その前に、ルクレシアとグラムそしてもう二人のファントム団幹部が並んで立ち、任務報告をしている。

ルクレシアが不敵な笑みを浮かべながら報告を始める。

ルクレシア「例のものは手に入れて、今研究室で保管中だわ。あと…あなたが言っていた女の子も偶然居たから、ついでにと思ったけど……ジムリーダーに邪魔されてブレスレットを奪えなかった。でも、もしあの子のブレスレットを奪う気になったら、私に行かせてね。前みたいに下っ端を行かせても、また失敗するだけよ」

ファントム団ボスは、無言のままルクレシアを見つめる。彼の表情は影に隠れ、何を考えているのかわからない。

ルクレシアは優雅に髪をかき上げ、その場を離れる。

続いて、グラムが頭を掻きながら報告する。

グラム「すまねぇボス……緑矢仮面とガキ2人に邪魔されて、予定の3分の1しか電力を集められなかった……」

彼の言葉に、ルクレシアが一瞬だけ立ち止まり、わずかに眉を動かす。しかし、すぐに何もなかったかのように再び歩き出し、その場を後にする。

グラムの報告を聞いていたもう二人のファントム団幹部。

「……また子供か」

暗く沈んだ目に痩せ細った体そしてうねった長くて黒い髪をした幹部の男はそういうと

「最近のガキはすごいなぁ。大丈夫かのか?お頭さんよ…」

薄紫色の髪をオールバックにしてまとめているもう一人の幹部の男もファントム団ボスに聞く。

ファントム団ボスは静寂の中で、影の中から視線を光らせ答える。

「あいつなら問題ない」

場面は代わりどこかの獣道を歩く、ゼラオラを連れた少年の姿。その少年は冷たい眼差しでまっすぐ前を見つめる——

【リーヴァンシティー・ポケモンセンター】

発電所チームと遺跡の湖チームが合流し、ポケモンセンターのテーブルを囲んでいた。全員が、今回の戦いで経験したことを語り合う。

シュン「なんかこう、リオルのみてる景色が頭の中に流れ込んでくるっていうか…」