プロローグ
「ようこそ、ポケットモンスターの世界へ!」
ここは、ポケモンと呼ばれる不思議な生き物たちが暮らす世界。
人々は彼らと共に生活し、ともに戦い、ともに成長していく。
これは、ある少年の物語――
過去の傷を抱えながらも、一歩を踏み出すための旅を始める、
約束を果たすための物語である。
「シュン、一緒に旅に出ようぜ!」
セルト地方の静かな田舎町 カエルモアタウン。
ここには カエルモア孤児院 があり、そこに暮らす 15歳の少年・シュン は、幼なじみの ヌノイ に頭を抱えていた。
「お前、もう15歳なんだからさ! 旅に出るなら今しかねぇぞ!」
ヌノイはズルッグを肩に乗せながら、ワクワクした様子で言う。
「15歳になったら博士からポケモンをもらえるんだ。つまり、それってトレーナーになれってことじゃん?」
「……俺はいいよ」
シュンは静かに答えた。
彼は ポケモンが苦手だった。
——10年前、母親と共にセルト地方へ引っ越してきた直後に事故に遭い、孤児院で暮らすことになった。